第70話

「はい。 ローストビーフも、マロミさんの手作りです」


「美味しそうですね。 僕、実はローストビーフ大好きなんですよ!」


「本当ですか? 良かったです」


 ローストビーフが好きなんだ、ルイトさん。


「では、いただきます」


「どうぞ」


「……ん!? 美味しい。美味しいです!」


 ルイトさんは目を見開いて、美味しそうな顔をしていた。


「本当ですか? 良かった」


 こうやって誰かが喜んでくれるだけで、私は嬉しい。

 みんなが美味しい物を食べて笑顔になってくれるだけで、幸せなんだと思える。


「皆さんは、三人で生活されてるんですよね?」


「そうですよ」


「家事とかは、どうされてるんですか?」


 わたしは三人に質問しながら、食事をした。


「僕たちは家事は、三人でローテーションしています。毎日一人ずつ交代で家事をやっていて、料理担当、家事や洗濯担当、買い出し担当など、順番に割り振っています」


「そうなんですね」


 なるほど、家事とかは三人で割り振ってたんだ。 

 でもそうだよね?よく考えたらその方がいいよね。


 毎日同じことしてても、飽きちゃうと思うし。

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