第68話
そう言ったわたしに、ルイトさんとアレンさんは驚いていた。
「めちゃくちゃ美味しいです。姫はいつもこんなに美味しい料理を食べてるのですね。 羨ましい限りです」
「そう言ってもらえると、嬉しいです」
「今日は本当に来てよかったです」
「ありがとうございます、アレンさん」
みんなの美味しそうな顔を見れて、わたしも本当に嬉しい。
みんなで食べる食事って、本当に美味しいな。
「皆さん、お待たせしました。 こちらをお持ちしました」
そしてマロミさんは、わたしが頼んだ【アレ】を持って来てくれた。
「こちらは、カルティナ姫から頼まれてご用意させて頂きました。 ミートパイでございます」
「え?……ミートパイ?」
そう。わたしはマロミさんに、アレンさんのためにミートパイを買ってきてほしいと頼んだのだ。
ミートパイが大好きなアレンさんに、母国の味を食べさせたくて、今回用意することにした。
「はい。 アレンさんのために、用意しました」
「……僕の、ために?」
「はい。アレンさんのために」
アレンさんは目の前に置かれたミートパイを見て、とても嬉しそうだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます