第54話

「ん? あの三人と食事を?」


「ええ。 もちろん、お父様も一緒に」

 

「え?父さんもかい?」


 わたしとあの三人では、やはり話をするのは大変だと思う。 もちろん、楽しいとは思うけど……。

 特にあの三人を連れてきたのは男だし、やっぱりお父様にはその権利があると思うの。


「そうか、分かった。……では、父さんが食事会をセッティングしてあげよう」


「本当に? ありがとう、お父様」


 頼るべきものは、やはりお父様よね。さすが、お父様!  


「まあカルティナの頼みだからな……。断る訳にはいかないだろう」


「お父様、本当に頼りなるわ。ありがとう」


「では、セッティングはいつにするんだ?」


 そうね……。いつにしようかな?

 それもなるべく早い方がいいと思うからなぁ?


「じゃあ、明後日にして」


「明後日な、分かった。 セッティングしておくよ。三人にはわたしから伝えておこう」

 

 お父様は渋々だけど、了承してくれたようだ。


「あっ、そのことなんだけどね、お父様」


「……ん?」


「その招待状は、わたしから出すわ」


 わたしがみんなを招待した方が、いいわよね?

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