第38話

デートの時までに考えておいてくださいと言ってもらえたので、わたしは今日の日までやりたいことを考えた。


「……あの、アレンさん」

 

「はい。何でしょう?」


 アレンさんはピンクの髪を揺らしながら、わたしに視線を向ける。


「アレンさんは、どこの国のご出身ですか?」

 

「僕はヨーラ国の出身です。ヨーラ国にあるヨーラ市の出身です」


「ヨーラ国……」


 ヨーラ国は、レイリア王国から車で一時間半ほど走った所にある国だ。 

 ヨーラ国の人口は約三万五千人ほど。そんなに大きな国ではないけど、昔から平和主義の国だ。

 大きな戦争や争いなどもなくて、みんな明るい人たちが多いという印象がある。


「はい。ヨーラ国は平和主義の国ですので、滅多に争いなども起きません。……それにヨーラ国は、イケメンが多い国で有名なのですよ?」


「そうなんですか?へぇ……」


 ヨーラ国はイケメンが多いと言われているのか……。確かにアレンさんもカッコイイもんね。

 わたしはヨーラ国にはまだ行ったことがないけど、いつか行ってみたいなとは思う。

 ヨーラ国も王子様、結構いるんだなきっと。

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