第39話

「なので僕も、ヨーラ国ではイケメン枠に入っています」


「そ、そうですよね」


 こんなにカッコよかったら、それはそうなるよね……。

 むしろ入らない方がおかしいとさえ思う。


「だけどヨーラ国では女性が少ないということもありまして、結婚するにしても成人した女性のほとんどはヨーラ国の男性と結婚してしまっていて、するに出来ない状況なんです」


「そうなんですか」


 アレンさんはわたしに、母国のことを色々と教えてくれた。


「ですが僕は、結婚するなら絶対にレイリア王国の女性。そして最高峰のお姫様と結婚したいと思っていたので、ヨーラ国で結婚するつもりはそもそもなかったんですけどね」


 と、アレンさんは教えてくれた。


「僕はずっと、あなたとの結婚を夢見ていました。 なので今日は、あなたと少しでもお近付きになれたら嬉しいなと、思っています」


「アレンさん……」


 ピンク色の髪がフワッと揺れると、アレンさんの香りがフワッと香ってくる。


「なので今日は、あなたのこともたくさん教えてくださいね?カルティナ姫」


「……はい。こちらこそ」


 アレンさんの笑顔は、とても素敵だな。

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