第23話

それから数日後ーーー。


「あの、カルナさん……ですよね?」


「カルティナ姫!お待ちしておりました」


 今度はカルナさんとお出かけをすることになったわたしは、待ち合わせしていたミント橋へとやってきた。


「すみません、遅くなってしまって」


 待ち合わせ場所にはすでにカルナさんがいて、わたしに気付き微笑んでいた。


「いえ、時間通りですよ。僕が早く着いてしまっただけなので」


「そうですか。……良かった」

 

 カルナさんはこの前のような凛々しい格好ではなく、ちょっとラフな格好であった。

 

「すみません。僕としたことが、あなたをこんな場所にお呼びだししてまいました」


 と謝るカルナさんに、わたしは「いえ。気にしないでください」と伝えた。


「……姫、あなたは本当に優しい人ですね」


「そう……ですか?」


 そんなこともないような、気がするのだけど……。


「はい。 だから僕は、あなたと結婚したいと思ったのですが」


「……え?」


 カルナさんはわたしの手を引くと「さ、行きましょう、姫」と歩き出す。


「あの、カルナさん。今日はどこへ行くのですか?」

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