第24話

と問いかけると、カルナさんは「今日はピクニックに行きましょう」と言い出した。


「ピクニック……?」


 確かにレイリア王国は、緑が豊かで海や湖もキレイだ。

 森の奥には神秘的な景色が広がっており、行くだけで心を癒やしてくれる所も多い。


「今日は隣町にある公園広場で、イベントをやっているのですよ」


「イベント?」


 そんなのやってるんだ……? 聞いたことないな。


「はい。そこは三ヶ月に一回しかやらないイベントで、今日がたまたまその日だったんですよ」


「へえっ……!」


 イベントか……。ちょっと楽しみ、かも。


「カルティナ姫と、ぜひ一緒に行きたかったもので。……なので待ち合わせ場所をこちらにさせていただきました。申し訳ありません」


「いえ!謝らないでください!」


 イベントがあるなんて知らなかったから、本当に行けるの楽しみだもの。

 カルナさんに感謝しなくてはならないのは、わたしの方だわ。


「わたし、とても楽しみです」


「そうですか? そう言ってもらえると、僕も嬉しいです」


 わたしの言葉に、カルナさんは嬉しそうに微笑んでいた。

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