第7話
と、カルナさんは言ったのだ。
「………。え?」
何?何言ってるの、この人たちは……?
待って待って、全然理解出来ない……。
「カルティナ姫、あなたはこの国において最上級の姫様なのです」
「……はい?」
さ、最上級の姫様……!? わたしが!?
「あなたはこの国では、最も美しい姫様なのですよ? 自覚がないのですか?」
と、ルイトさんは言う。
「え、あの……。最上級って、一体なんのことですか?」
「……カルティナ姫、あなたは何も分かっていないのですか?」
そう聞いてくるのは、ピンク髪のアレンさんだ。
「え? 分かっていない、とは……?」
わたしには、なにを言っているのか理解が出来ない。
「あなたのそのエメラルドグリーンの髪色、そしてそのフワッとしたパーマ。そしてあなたのその緑色の瞳は、最上級の姫様の証なのですよ」
と、アレンさんはわたしに言った。
「……え?」
わたしのこの髪は、大人になってからエメラルドグリーンに変化した。 昔は黒髪のままであったが、何年か前からこの髪色になってしまった。
瞳の色は、昔からなのだけど。
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