第5話

ここにいるのは、会ったこともない方々ばかりだ。

 

「カルティナ姫、無事で本当に良かったです。とても心配していました」


「え……。あ、りがとう、ございます……」


「僕はルイト、と申します。お見知りおきを」


 ルイトさんと名乗るその人は、黒髪でストレートの短髪が特徴だった。


「……よ、よろしくお願いします。カルティナ、です」


「よろしくお願いします。カルティナ姫」


 挨拶したルイトさんと、握手を交わす。


「姫様、僕はカルナです。ご無事で何よりです」


「あ……よろしくお願いします」


 カルナさんは金髪ですぐに目立つ人であった。爽やかな感じのイケメンって感じの人だ。


「はじめまして、カルティナ姫。僕はアレンと申します。……姫様の婚約者として一番相応しい人だと、思っております」


「は、はぁ……。アレンさん、ですか」


 アレンさんの特徴はピンク髪で、ゆるふわのパーマを掛けていた。

 整った顔立ちで、とてもキレイな肌をしていた。


「どうぞ気軽にアレン、と呼んでください」


「……はぁ」


 わたしにはまだアレンさんのこと、呼び捨てには出来そうにない……。

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