第3話

「凛。まだ、近寄ってくる確率があるってことだ。比較されてるんだよ。亮と柚月で」




………。





なるほど。



亮君のほうが、まだ隙があるってことか。



その隙を見つけて、自分も並木智子みたいになりたいって………



なら、この引継ぎ式で示せばいい。




「並木智子の影響ってことですか?自分も、お姫様になりたいって。柚月は、もう無理だとしても亮君には可能性がある」



「あぁ。亮は、まだ大きな仕事をしていないからな。怖いって感覚が甘い」



あれだけ暴れても、まだ甘いのか。




「お願いな。じゃぁ、引継ぎ式の話だな。亮!お前は、凛の手を掴んでステージに上がれ」



私の手を?


それって、エスコートみたいな?




「悟さん。服装は制服?俺、透に聞いたらスーツって言ってた」



「あぁ。スーツだ。凛!お前もだ。スーツだからな」




私も?

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