第4話

「ここの学生は歪んでるからな。どんなに痛めつけても新トップの隣が空席になってる以上、隙を見つけて近寄って来るだろうな。魅了的なんだ。並木智子みたいになりたいって。自分にはその資格があるって。後輩君。これは、一時的だ。分かってるな?お前の隣が空席である限り、女共は狙ってくる。早めに見せろ。お前のやり方。じゃないと、柚月と比較さてたままだぞ。恐怖で支配した柚月。なら、お前は何で支配する?いいか?引継ぎ式で決まる」



「そんなの知ってる。あれだけで、終わったとか思ってない。あれは、その場だけだ。俺だって、考えてる」




「へ~ぇ。なら、凛を使わないでなんとかするか?鍵渡し、必要ないだろ?学長も甘すぎだ。念には念を入れておくのは分かる。でもな?過保護すぎないか?この引継ぎ式が重要だって分かってるだろ?ハッキリ言わせてもらう。亮は、弱い。現トップが強すぎて、亮だと薄い。どうしても。柚月の武器は、あの独特の雰囲気と裏会社社長の座にいるってことだ」





亜紀が言ってることは本当にハッキリしていた。




柚月が濃すぎて、亮君は薄く感じるんだ。

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