引継ぎ式の仕方

第2話

「さて、引継ぎ式の話だが………」




夏休みまで、あと一週間。




その夏休みの前に大切な行事。




それが、迫ってきた。



現トップの退位と新トップの就任。



悟さんは、わざわざその話をするために地下の部屋に来ているのだが………



なぜ、亜紀を睨んでいるのだろうか。




期末テストでは、しっかり合格ラインだったはず。



しかも、高得点。



やれば出来る子だったみたい。




何か、不満があったのだろうか。



真理亜も、そんな悟さんが気になるのか亜紀と悟さんを交互に見る。





「悟さん。その引継ぎ式。何がなんでも私じゃなきゃダメですか?」



「前にも言っただろ」



「えぇ。でも、その時の状況と今は違うと思います。凄く落ち着いてると思いませんか?」



「まぁな」



「なら、私が隣に立たなくても………この前の話では、騒ぐ女子共が関係してたからで」





「あぁ。確かに。でもな?柚月のイメージがまだ強い。怖いっていうイメージが」




ん?

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