第49話

「ゲームだぁ!?こっちはあれで大変だったのにお前はゲームで遊んでいたのかよ!!腹立たしいぞ。罰として対応しろ。もともと、お前がいけないことしたんだ。大丈夫だ。お前なら出来る!!お前はあの人の娘さんだし。カリスマだぞ」



「危険です。嫌な威圧感と無の気配。絶対に嫌です。危険だと分かっているのに近づく馬鹿いないですよ」



「お前の部屋の前にずっといるつもりだぞ?いいのか?部屋に戻れないぞ?」



部屋に入れないのは困るな。


着替えとかあるし。


なにかいい案ないかな。


裏ではこういうやり取りをするときは何かを引き換えにするけど。



「では、条件があります」



「なんだ?」



「帰っていいですか?」



「…………………………」
















「それは、家に帰るっていう意味か?この件はお前の所為なのに?条件出すのか?」



「はい。学園で課題やってます。ほら?この研修に理由があって来なかった人達もいましたよね?強制なのに」



「まぁ、いたな」



「なら、大丈夫です」



「常識を考えろ。協力性を考えろ。グループだ。集団生活だ」



「では、自分でパーカー男をなんとかして下さい。誰か生け贄にすればいいと思いますよ。殴られ蹴られ。それで発散させましょう」



「だから、お前が悪いんだろ?いなくなったから。約束してたんだろ?面倒だからって逃げるなよ」



………………………。



「頑張って下さいね」



「ちょっと待った!!分かった分かった!その条件でいいから!」



良かった。


帰れる。



「では、行って来ます」



「おぅ。頼むな。なんで俺のクラスは問題児ばかりなんだろうなぁ。あはは」



お疲れ気味ですね。


魂抜けてる感じがする。


まぁ、私は帰れるからいいか。

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