第41話

車を走らせて30分ほど。


体験するところに到着。


「楽しんでおいで」


運転手の方にお礼を言ってから降りる。


目の前には大きな合掌造りの建物があった。


どうやらこの家がきりたんぽ体験をする場所みたいだ。



「予約してあるからすぐにやれる」



中に入ると着物姿のおばさんがいた。



「予約してた田中ですけど」



「はいはい。田中さんね?お待ちしておりましたよ。2名様でよろしかったかしら?」



「はい」



パーカー男って田中って言うの?


案内されたのは囲炉裏がある部屋だった。


ここできりたんぽを作るみたい。



「さぁ、座って下さい」



パーカー男の隣に座って待つこと10分。


さっきのおばさんが材料を持って入ってきた。



「では、説明しますね」



おばさんはきりたんぽの作り方を説明しながら一本完成させる。


それを見ながら私もやる。



「そうそう。上手よ。料理してるの?慣れてる手つきね。棒に巻いていくのも上手だし」



「ありがとうございます」

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