第27話

「相当しつこい男達みたいで。何度も追い出してもまた来るみたい。いろんな裏会社でそんなことがあって。俺のところにも連絡がきたよ。得体の知らない奴等だから気をつけろって。余程、派手に動いているんじゃない?そんなに、派手に動いているなんておかしいでしょ?裏の奴ならそんな馬鹿なことしない。困った奴らだよね。怖くなのかなぁ。それとも、自分達がどれだけ危険なことをしているのか分かっていないのかもね。というか、俺のところまで連絡くるのが凄いよね」



「何が言いたいの?その話だと私には関係していないように聞こえるけど。もういいでしょ?私は部屋に戻るから」



「ダメ。まだ、話してるでしょう。最後まで聞いてよ。このあとの話を聞いて欲しい」



「何?早く話して」



「そう急かさないでよ。んで、連絡の内容を最後まで聞くとちょっと引っ掛かることがあってね。その男達は、ある女の子を探しているみたい。黒髪の女の子。人形みたいで感情が少ない。裏にいたみたいだけど突然消えたらしい。つまり、死んでしまった。遺骨でもいいから欲しいって。その子が働いていた裏に行った時に聞いたんだって。消えたって。本当に突然だったみたいだよ。神隠しのように手がかりもなくてどうしたらいいのか分からないって感じ」

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