第23話

高貴な方?


私のこと?



「モグムグむふっ?ングモグムグ!」



「何言っているのか分からないけど。あまり、椎名さんの前で変な行動はやめてね?目立つ行動は。この学園に相応しい対応をして下さい。そんな姿を一般人に見せるのはよして下さいね。迷惑ですから」



なんか、突っ掛かる態度ね。


ちょっと自分しか見えてない感じだ。




女達は鋭く睨みながら去って行った。



「そんなに焦って食べなくても。落ち着いて。食べ物は逃げないから。たくさんあるから大丈夫。ゆっくりでいいのよ」



「ンフンフ!」



何を言っているの?


ちょっと分からない。


理解不能。


飲みこんでから言ってくれないかな。


あぁ。


まだ口の中に残っているのに次の食べ物をそんなに入れたら、苦しくなるでしょうに。


あっ。


「フグッ!!!」


詰まったのね。





【ヤーメーテー】





何?


今度はなんなのよ。



誰かの悲鳴に近い声。


向こうから聞こえる。


そっちを見ると並木先生が襲われていた。


パーカー男に。


なんか、服を脱がされている。


パーカー男に。


なんか、キスをしようとしている。


パーカー男が並木先生に。


見てはいけないものを見たって感じだ。


周りの人達はパーカー男の存在を知った途端知らんぷりだ。


そんなに嫌なのか。


あの、パーカー男と関わるのが。



「うわぁ。フッシーって、そっちの人だったんだ。並木先生って、顔はいいからね。性格は悪いけど」

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