第12話

会話?



「見てんじゃねぇよ」



さっきより低い声だ。



「機嫌悪いね?親に怒られたんだって?赤点だし、授業には参加しないし。行事にも参加しないで、いつもふらふらしてる。親に怒られて当然だよ」



「…………」



「親には逆らえないみたいだね?」



「…………何が言いてぇの?」



「いい加減、授業に参加したら?誰も、君のこと襲ったりしないから」



襲う?



「違う人になってるから、安全だよ?先生達も、疲れてる。いや、もう疲れて君のことを諦めてる。先生達のことも考えてあげたら?」



安全?


その言い方ってターゲットみたいね?



「ビビリ君。いつまで、びびってるの?」

ガツッ!!

「うわっ!ちょっと!蹴らないでよ!智子が泣くでしょ!それに、隣にも椎名さんがいるわけだし」



「うるせぇんだよ。つーか、椎名って誰?」



「えっ!そこからなの!?…………ビビリ君の隣に座ってる子だよ。椎名「勝手に人の名前言わないで」」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る