第8話
パーカー男は、ズルズルと寝る体勢に入った。
この本、読む気ないけど。
どうしようか。
「リンリン。それぇ、なんの本だったの?」
雪が、ヒョイッと本を奪う。
「うわぁ。フッシーってこの本の内容理解できてるの?いやいや。んなわけない。赤点ばかりで先生と鬼ごっこしてるし」
赤点?
鬼ごっこ?
前にそんな話されたような………………
「リンリンは、知らないよねぇ?あのね、フッシーはいつもテストで全教科0点!凄くない?」
全教科0点?
まさか、前に見た結果表の…………………
「フッシーって、いつも1人じゃん?誰とも関わることしないし」
…………。
「先生といつも鬼ごっこしてるし。足、速いし。馬鹿だし。意味分からないし」
酷い言われようね?
隣から寝息が聞こえる。
ネコも、ズシッと重みがくる。
このネコ、凄く人に馴れているのね?
でも、疲れてきた。
起きてくれないかしら?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます