第6話

ガツッとその本は、2人の頭に命中した。



「イダッ!」



洋一は、頭を押さえてあまりの痛さに体を震わせる。


雪は、落ちた2冊の本を持ってパーカー男を見た。



「フッシー、痛いからぁ!!なんで、本投げたのぉ!!」



涙目の雪は、パーカー男を睨む。


そんなの無視してモゾモゾと寝る体勢に入る。



「寝るな!!てめぇ、謝れよな!」



洋一は、雪から本を奪い2冊ともこっちの方に投げつけてきた。


1冊目は、パーカー男に命中したが2冊目は私の頭に当たった。



「あっ」と誰かの小さな声が聞こえる。



痛いんだけど。


頭を押さえて洋一を見る。



「いや、お前に当てるつもりなかったからな?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る