第4話
そして、相席の男。
パーカーを着てフードを深く被っているパーカー男が座っていた。
しかも、膝にあのネコが寝ている。
「椎名、早く座れよ。出発できないだろ!あぁ!ネコにびっくりしてんのか!俺もびっくりだ!まさか、ペット連れて来るとはよ」
ガハハと笑う並木先生なんて無視だ。
ネコといえば、ネコ嫌いな奴が近くにいるな。
洋一を見るとネコをチラチラ見ながら挙動不審。
ネコをケースの中に入れないの?
ケースは?
上の荷物置き場を見ると、ケースを発見。
一応、持って来たのね。
私は、パーカー男の隣に座るとすぐにパーカー男の膝の上に寝ていたネコを、私に渡してきた。
ちょこんと私の膝の上に寝ているネコ。
どうしろと?
「疲れた」
パーカー男は、それだけ言って寝始める。
なんて人。
ネコを私に渡して寝るなんて。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます