第58話
違うの?
「俺が、そんなことで守ったりしないよ。悟さん達も同じだよ。俺達は、凛ちゃんに興味を持った。光の世界を与えたら、どれくらい成長するのか。これは賭けだよ。今の裏社会の若者は腐ってる。だから、凛ちゃんみたいな新鮮な子は珍しい。見たいじゃん?輝く姿をさ?同情?そんな感情は俺にはないよ」
急に、マスターが冷たくなった。
悪いこと言ったかな。
「マスター。ごめん。嫌なこと言ったよね」
「凛ちゃん。違うよ?凛ちゃんを嫌いになったわけじゃないから。ただ、同情じゃないってことを分かってほしくて」
「うん。大丈夫」
「そう。あと、俺にも裏会社があるんだ」
「…………マスターにも?」
「うん。俺の場合、守る会社なんてないから自分と麻矢のためだけどね?個人の情報を守ったりする裏会社なんだ」
「情報を?有名なの?」
「うん。ある人達にはね。凛ちゃん達の裏の人は知らないと思うけど」
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