第42話

「凛だっけ?俺は、相良悟。四葉学園の学長をしてる。よろしくな」



「はい。あの?前だけ見ていろというのは?」



「そのまんまだ。あとは、誠也に聞け。全部、誠也が考えてんだ。本人から聞くのが一番いいだろ」



マスターが?



「うわぁ……………………全部とか。酷いなぁ。まぁ、しょうがないか。凛ちゃん?裏って、どう思う?凛ちゃんにとって、裏はどんなところ?表より裏にいるのが長い凛ちゃんにとって」



「マスター?いったい、何を考えてるの?」



「ん?楽しいことだよ。いいから、答えて。凄く重要だから」



「………………私の中心」



「うん。そうだね。じゃぁ、今の裏から出た世界に興味はない?」



「裏から出た世界?」



「うん。簡単に言うと、俺達の世界だよ。不思議だと思わない?馬鹿な奴らなのに、何かしら持ってる。凛ちゃんは、もう感じてるでしょ?まだ、知らない世界があるんだよ。そこに行きたくない?」



博さんみたいな?


裏にいるのに、そんな感じがなくて……………………



「………違う世界。マスター達の。私の知らない場所」



「そっ!俺達の。獅堂家という鳥籠から出たいなら」

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