第41話

「あぁ。そのうち、俺達にも言われるな。ここにいるみんなに」



みんな?


もう、どんちゃん騒ぎのみんなに?


この人達が?


マスターに、何か言われるの?


何を?



「この面子なら、何かしらやるとは思ってたけど。本格的じゃねぇか。博が、一番重要だからな?」



「はいはい。でも、誠也だってやるときはやるでしょ。今回は、自分からなんだし。自分の部隊のほうが使いやすい」



「博の権力も重要なんだよ。女のケツばっかり見てねぇで、しっかり働けよ」



「うるさい。働いてるよ」



何が始まるの?


なんなの。



「凛ちゃ~ん!戻って来て」



カウンターの方を向くと、マスターと悟さんがいた。


二人とも、カウンター席に座っている。



何?



なんだか、違和感がある。


ビールの空き瓶を持って戻ると悟さんに頭をガシガシと撫でられた。



「よし。お前は、前だけ見てろ。それだけでいい。いや、それだけを考えろ。それしかない」



いや、悟さん。


何を言っているのか分かりません。


全然、理解できないです。

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