第38話
「なぜ、それを?マスターから聞いたんですか?」
「……………………………目が鋭くなったな。誠也は、何も言ってねぇよ。あいつは、気に入った子がいるって言っただけだ。俺達は、汚い部分を知ってる。凛ちゃんの、オーラと目つき。表情の欠陥。あとは、仕草。常に背後を気にしてるだろ?あと、話していても周りの注意を忘れてねぇ。裏の特徴も当てはまるし。凛ちゃんは、裏の人間だ。当たりだよな?」
驚きだ。
マスター並に洞察力がある。
本当に、マスターの先輩方は不思議だ。
「……………………さすがですね。確かに、裏の仕事をしていますよ」
「やっぱりな。教えられたんだろ?感情の欠陥。感情はいらないものだって」
「はい」
「こりゃぁ、誠也も気に入るはずだ。あんな場所にいても、目が死んでねぇ。まだ、いるんだねぇ。こんな子が。時代の流れで、腐った奴らが多くなったが。嬉しいことだ。まだ、輝きがある奴らがいるってことは。なぁ?博。お前なら、特にそう思うだろ?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます