「ホントだよねぇ。俺も、裏にいるけど最近は見かけないからね。なんだか、曇っている奴等ばっかりで。根性もないし。すぐに泣くし。弱い！すぐに辞めちゃうし。教えても意味ないし」

「……………………本職の仕事もちゃんとやってんだな」

「当たり前だよ。親父に、怒られるじゃん」

裏？

博さんも、裏にいるの？

いったい、マスターの先輩方は何者なの？

聞いていいかな？

「失礼ですが、博さんは裏に関する仕事をしているんですか？」

「俺？う～ん。お店のオーナーでもあるし。ヤクザでもある。ヤクザでも、たくさんのヤクザを束ねる役目のね？鬼蝶天会っていうところの若頭なんだ」

……………………………。

鬼蝶天会だなんて。

絶対に、関わってはいけない暴力団の１つ。

政治家とも繋がっているとかで、とても顔が広い暴力団だ。

まさか、こんなところで若頭に会うなんて。

「想像と違います。もっと、強面だと思っていました」

「あはは！みんな、そう言うよねぇ。俺、優しいよ。その場によるけど。猛の実家は、超有名な政治家。俳優なんてやってるけど。悟は……………………………ほら。誠也と奥の部屋に行った奴。相良悟って言うの」

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