第25話
「………………………分かりません」
「はぁ。もういい、部屋に戻れ。明日のこと忘れるなよ」
「はい」
部屋から出ると、真っ直ぐ自分の部屋に行った。
裏では、死はいいことだと教えられている。
でも、マスターがそれは違うと教えてくれた。
私も、それは分かる。
そこまで、壊れていないもの。
でも、そのうち壊れるのだろうか。
マスターとの付き合いを失くすと、きっと壊れてしまう。
私は、それをどう思っているの?
壊れてもいいの?
恐怖というものがよく分からないからどうしたらいいの?
人として欠けている部分があるから、どれがいいのか分からない。
マスターが、今後のことを考えろと言ってもそれをどう考えればいいのか分からない。
まるで、何もできない子供のように…………………………
マスターも、私のこと分かっているのにこういうこと言うから…………………………
戸惑ってしまうのに。
その日、ドアの前おにぎりが置いてあった。
とても、不恰好なおにぎりが2つ…………………
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