第22話

「手伝ってほしいこと?社会勉強って何?」



「うん。明日、俺の先輩達が店に来るんだ。それの、手伝いをしてほしの。主に、料理だけどね。たくさんの人っと接するのは大切なことだよ。失礼のないようにね」



「別に問題はない。明日は、藤田家が来るから家にいられないから」



「なら、良かった。お仕事だったどうしようかって思ってたから」



「最近ない。なぜか、落ち着いてるから。多分、春ごろには忙しくなる」



「いいんじゃない?…………………危険なことしなくていいし。怪我だってしなくなる。今ならゆっくり怪我を治せる」



「そうだけど。裏が中心だったから………何時から?」



「先輩達は夕方の4時から来る。でも、準備があるから10時。ケーキ担当ね」



「分かった」



家の少し離れたところに車は止まった。


いつも、ここに止めてくれる。


だって、見られたりしたら説明しないといけないし。



「じゃぁ………………………明日、よろしくね」



「うん」



ドアを開けて車から降りる。


マスターは、私が家の敷地に入るまでは絶対に帰らない。


前に家の前を通り過ぎたら、マスターが追いかけてきたことがあった。


その時、冷たい声で『家に入りなさい』って言われたのだ。


だから、このあとどこかに行くこともできないから中に入るしかないのだけど…………………………



今日も、敷地の中に入るとマスターの車は去って行った。


見張られているみたいだな。

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