第18話

「いら「凛!!行くよ!何してるの!!」」



千那に腕を引っ張られ、引きずられながら外に連れ出された。



「凛。何してるの?知らないんでしょ?なのに、なんで話すの?危ない人だったらどうするの?僕がいないと本当にダメなんだから。ああいう人が危険なんだよ?」



「………………返せなかった」




このアメはきっと…………………


それに、あの男は…………………



「えっ?」



「なんでもない。次、どこに行くの?」



それからは、千那の行きたいところに行って帰りは電車に乗った。



「疲れたけど、満足満足!!」



「そう」



「でも、あのスカート凛に似合ってたのになぁ」



あれは、どう見ても千那の趣味だ。


降りる駅に着くと次はバスだ。



「遅くなっちゃった。凛は、暗くても大丈夫だよね?送ることしなくても大丈夫でしょ?強いもん」



「…………………」



千那が無事に家に着くのを確認したら今度は自分の家に帰る。


私の家は、ここからバスに乗って電車に乗ってバスに乗る。


千那とは反対方向だ。


外は暗くなり11時になってしまった。


家に着く頃には12時を回っている。


いつものことだけど。



「凛ちゃん」



「ストーカーだ」



「棒読みとかやめてよね。車に乗って」



角を曲がったところには、黒いセダンの車があった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る