第16話

そして、茶髪でチャライ感じの男。


つり目で、人を寄りつけない感じのオーラがある。


頭は悪そうだ。



あとは、小さい男。


ピンクのパーカーで、フードを被っている。


千那みたいに我儘で、自分勝手な感じがする。



この3人は、どの人達が見てもカッコイイとか綺麗だとか可愛いとか言うと思う。


そして、歩いていても人の視線を引き付ける。



いや…………………今は違う。



近くにあるコップを持って、水を入れる。


さっきの会話から、オレンジはない。


だとすると、違うものだ。


千那なら、何がいいの?


お茶?


野菜ジュース?



…………………アップルでいいか。


似てるでしょ。


果物だもん。


アップルを入れようと思ったが、まだあの人達がいた。



「あの、退いてもらえませんか?」



「あぁ………ぁっ………………ごめんね?」



黒髪の奴が、茶髪と小さい男を引っ張る。


やっと、ジュースが手に入った。



「本当にごめんね?ずっと、並んでいたみたいだし」



「別に」



素っ気ない態度をとってしまったとは思ったが、気にしないで席に戻る。


すると、膨れている千那がそこにいた。


テーブルには、料理が置いてある。

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