章間
Side:獅子喰 光輝
第37話 雪と氷の洞窟(1)- Side:獅子喰 光輝(星影山:ダンジョン)
標高は532.5メートルで、O市のシンボルとして
当然、観光スポットとしても有名だった。
山頂には展望台があり、O市の街並みや海を一望することができる。
特に夕日や夜景が美しく、観光客に人気のスポットだ。
展望台の他に、山頂にはレストランも存在する。
美しい景色を眺めながら、食事を楽しむことができた。
地元の食材を使った料理が提供され、デートや記念日の定番ともなっている。
また、冬季にはスキー場としても利用され、山頂からの
基本的にはロープウェイを使って登るのだが、山頂周辺は自然
四季
登山ルートとしては比較的
そして、現在――観光客に人気なのが、山頂付近にあるダンジョンだ。
出現当初は山中でのモンスター目撃情報が多数あった。
しかし、現在ではダンジョンの例に
第1階層はインフォメーションセンターと展示エリア。
第2階層はカフェテリアやお土産ショップがひしめき合っていた。
ダンジョンを安全に探索するための装備をレンタルするショップもある。
インフォメーションセンターは、主に観光客がダンジョンの情報を得るための施設で、ガイドマップやツアー情報を提供している。
展示エリアは
レンタルショップは観光客が安全にダンジョンを探索できるようにと、簡単な装備をレンタルしている。
第3階層から第5階層にかけては、スキー場やイベント会場となっていた。
冬から春にかけてはダンジョン内でも雪が積もるからだ。
しかし、夏場や秋にかけては魔法で雪を生成していた。その一方で、コンサートやフェスティバルを開催できる大規模なイベントホールがあり、音響設備も完備。
また、スキーやスノーボードのレンタルショップやスキーリフトもあって、スキー場としても一年中機能していた。当然、スケート場やボウリング場もある。
加えて、スキーやイベントの合間に休憩できるエリアやレストランも完備されていた。そこでは、主に暖かい飲み物や軽食を提供している。
第6階層から第10階層は訓練場としいて使われていた。探索者にも人気だ。
どちらかといえば、この訓練場の方がダンジョンのメインである。
シミュレーションルームがあって、仮想現実を使った訓練も可能だ。
観光客にも人気で、実戦さながらの環境を再現している。
特に最近は、配信用の動画を撮影するため、ダンチューバーの姿が目立つ。
また、武器庫もある。訓練用の武器や装備を保管する施設だ。
最初の内は装備一式を
仲間集めも比較的簡単にできるので、この場所は
また、重要なのが医療施設だ。
ヒーラーの練習の場としても活用されていた。
訓練中の
本来は体力を
意外と、そういう場所は限られているため、人気の施設でもあった。
そして、戦術訓練エリア。戦術訓練を行うためのエリアだが、主に習得したスキルの練習の場として活用されている。
もちろん、チーム戦や個人戦のシミュレーションの場として、活用することも可能だ。しかし、最近は利用するチームの数も減っている。
ある程度、探索者としてのレベルが上がると、手の内を隠すようになるため、自然な流れといえた。
後は第11階層から第20階層についてだが、ここは『観光アトラクション』として活用されている。
本来はダンジョン管理者によって、第1階層から第20階層はモンスターが出現しない設定になっている。
だが特別に、特定のモンスターだけは一定数出現するように設定されていた。
その利用目的のひとつに『
ガイド付きでダンジョンを探索するツアーだ。
安全に冒険を楽しめる――というのを売りにしていた。
決まった場所で、用意されている「モンスターと戦う」という仕組みだ。
また、人気なのは戦闘だけではない。
ダンジョン内で行われる『ライトショー』だ。
幻想的な光の演出が楽しめる。
その他にもテーマパークエリアが存在し、ダンジョン内で乗り物に乗ることが可能だった。サファリパークといった方が近い。男性客に人気である。
また、自然観察エリアもあって、ダンジョン内の生態系を観察できた。
一部の動植物との触れ合いが可能で、こちらは女性客に人気だ。
それなりに危険を
商売のシステムとしては「全体を通して完成されている」と言えるだろう。
そして、現在――
獅子喰光輝たちが居るのは『雪と氷の洞窟』と呼ばれるエリアだ。
第60階層を超えた場所である。
銀世界――雪が降って、辺り一面が白く輝く美しい景色――という言葉がある。
だが、ここは完全に氷で閉ざされた世界だった。
🍽️ 🍽️ 🍽️ 🍽️ 🍽️
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ฅ^•ω•^ฅ「カリンと~♪」
(˶ᐢ. .ᐢ˵)「フーカのー」
ฅ^>ω<^ฅ&(˶ᐢ- -ᐢ˵)「ティーダンジョン♪」
ฅ^•ω•^ฅ「今日は『なぜ政権や王朝が
(˶ᐢ. .ᐢ˵)「滅亡したって、いいじゃないか……人間だもの」
ฅ^-ω-^ฅ「こらこら」
(˶ᐢ- -ᐢ˵)「うー」
ฅ^>ω<^ฅ「どんなに栄えた王国や文明も、いつかは
(˶ᐢ. .ᐢ˵)「
ฅ^•ω•^ฅ「ダンジョンも異世界で、歴史があるんだよね?」
(˶ᐢ- -ᐢ˵)「異世界のことは分からないけれど、人類の場合は――異民族の侵略、大災害と
ฅ^-ω-^ฅ「私たちも備えなと……」
(˶ᐢ- -ᐢ˵)「――というよりも、知ることが大事じゃないかしら? 結果であって、根本的な原因とは言えないと思うわ」
ฅ^>ω<^ฅ「どういうこと?」
(˶ᐢ- -ᐢ˵)「政権や王朝が滅びた本当の理由は、本来の目的を忘れ、国を運営するための基本的な原則を見失ってしまったから――という説ね。なぜ政権や王朝は弱体化すると思う?」
ฅ^>ω<^ฅ「色々あるよね。例えば『トップが無能だから』とか?」
(˶ᐢ. .ᐢ˵)「そうね……内部の腐敗、無能な指導者、経済的な困難、社会的不安などが挙げられるわね」
ฅ^>ω<^ฅ「具体的には?」
(˶ᐢ. .ᐢ˵)「ローマ帝国が有名かしら? 内部の腐敗と経済的な困難によって弱体化し、外部からの侵略に対処できなくなったわ」
ฅ^-ω-^ฅ「日本も
(˶ᐢ. .ᐢ˵)「そうね……高齢化と社会保障費の増加、国債の増加、財政収支の赤字――日本は現在、財政難に直面しているわね」
ฅ^>ω<^ฅ「政府は何をやってるの⁉」
(˶ᐢ. .ᐢ˵)「落ち着いて……財政が健全だったとしても、政治的な腐敗や社会的不安が続くと、国家は安定を失うから」
ฅ^>ω<^ฅ「安心できない!」
(˶ᐢ. .ᐢ˵)「国家経営には『政治的な安定』『社会的な統合』『経済的な発展』『文化的な
ฅ^>ω<^ฅ「どうすればいいの!」
(˶ᐢ. .ᐢ˵)「私たちは本来の目的を取り戻さなくてはいけない」
ฅ^>ω<^ฅ「よし、何か食べに行こう!」
(˶ᐢ- -ᐢ˵)「私は引き
ฅ^>ω<^ฅ&(˶ᐢ- -ᐢ˵)「またね~、ばいば~い!」
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