第14話

夕凪お前はよくやった。あいつらだって知ってるよ。

もうちょっと頼ることを覚えろ。そんなボロボロになってからじゃ

遅い。何でも吐き出せ、溜め込むな。聞いてやるから。

その言葉は今でも忘れない。私のことを見てくれてる人がいたんだと思ったら

嬉しかった。周りの大人は厄介なことには知らんぷりを決め込むから。

こいつは違うって思えて泣きそうだった。いや、泣いてたかも知れない。

初めてだった。そんな風に言われたもの人前で弱さを見せたのも。

だからかもしれない夏樹を好きになったのは。

仲間に合わせてくれたのは私の寂しさを私より前に分かってたから。

まぁ暴走族だったけどね。割といいやつらでたくさん助けられた。

お礼っていってたってっけ?ってぐらい。

楽しかったなぁ。あの頃に戻れたらどんなに幸せか…

人間無理なことばかり望むんだから嫌になるよ。

まぁでも、歩いていかなくちゃ。見られてるからね。夏樹に。

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