第5話

「えーとここに呼んだ訳なんだけど…」

連れてこられたのは空き教室。そこには龍大と呼ばれた男に加えて二人の男がそんなことはどーでもよかった。

何で呼ばれたんだろう。あれかな昨日の暴れてたって奴。

だって一番怪しいよね。転校生だからさ。はぁ~

「いいですよ?はっきりいってください。」

私がそう言うと、龍大さんはキョトンとして笑った。

「怖がらないんだね。俺達の噂聞いてない?」

聞いてはいた聞いてはいたけど…

「それは噂だし。本当だとしても怖くない。」

こんなことで怖がってるようでは何も見えていないのと同じだ。

例えば私のこの格好と名前を変えている意味とかね?

「昨日の夜学校の制服を来ている金髪が喧嘩をしていたらしい。怪しすぎるんだ、君は。前の学校の記録がないし。あなたは誰?」

見つからないのも当然。名前違うし。

「さぁ?でも私は私。目の前のことしか見えてないのならまだまだね」

「なんやそれ。お前だって何もしらんやんけ。」

「勝手にいってれば?それに…」

「それに?」

「いや?そもそも男の格好だし、金髪だし、私を疑うのはおかしいでしょ?もう私には話すことなんてないから」

制する声が聞こえたが無視して教室を出た。

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