第19話
ヤクザはヤクザでしょ?って最初こそは思ったけど、今どきヤクザって肩書だけでお金が稼げるわけじゃない。
肩を切って街中を歩くことは遠い昔の話。
今は金融や風俗業をメインにしてるから、そこら辺の一般人と見分けがつかないし、下手すりゃ隣に居ても不思議じゃない。それくらい街中に浸透してる。
「送ろうか?」
「ううん、平気」
まず全うに生きてたら関わることのない人種。
それに関わっているのはあたしの今があるからで、ヒロ達の所為でもある。
「今日もやってたんだってね?」
「うん」
情報が早いんだか、アッチの仕事が早いのかは知ったことじゃないけど、一仕事終えたばかりのあたしに聞いてくるって事は確認したいんだろう。
確認することがある意味仕事なのかもしれない。
それにあたしが答える必要はないだろうし、余計な事を言うと怒鳴られるかもしれないけど、貰った金額が少なくてムカついたからどうしようか迷った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます