第21話
貴子が控室に戻った直後、同じ控室から、貴子より前に試合を終えたあずさが出てきた。
「よおっ!もしかしたら、お前、春樹君違うの。」
「そうだけど。」
「半年前に一度会ってること覚えている。石川あずさだよ。千晴の同僚の。」
「千晴先生は今日来てるの。」
「残念ながら、今日は観に来ていないよ。春樹は千晴のこと、あまり知らないから教えてやるけど、千晴、付き合って人がいるんだよ。もう、2年半ほど付き合っているか。今日はデートで、2人でディズニーランドに行っているんだよ。」
「オレ、フられちゃったよ。」
「また、新しい恋、見つければいいんだから。さっき話していたコ、春樹君の知り合いなの。」
「まあ、そんなところ。試合どうだった。」
「あっさりと。勝っちゃったよ。1ラウンド1分14秒。KOで勝っちゃったよ。春樹君。次の試合の応援。来てな。待ってっから。」
と、あずさは自慢した。
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