第61話

「聞こえてたよ?俺の部屋まで」



「やめて、お願い! いれないでよっ!」



逃げられない。


逃げたいのに。


ヒカルの力が、強すぎる。




「や、やだっ、」



「逃げちゃだめって、あいつに教えられてたでしょ?」




―――容赦なく、乱暴に、突きつけられたそれからは、ぐちゅッ―――と、音がした。




カハッと、私の喉の奥から、出した事もない息が出て。



そ、んな、うそ⋯なんで、


あたしが、⋯ヒカル、と。




ど、してっ⋯⋯!!




ガンガンと出し入れするそれは、私のお腹を突き抜けようとするほどで。



「や、やめ、ヒカ、、やだぁっ」



必死に涙を堪える私は、はやく、終わってと、頭の中で願い込む。

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