第62話
それでもやめてくれないヒカルは、浅く抜けば、次は私の腰を掴み奥へと貫く。
乱暴なその腰使いに、私は「痛い」と泣いた。
シクシクと泣く私に、ヒカルの顔が耳元へと寄ってくる。そして呟く。
「中か、口。どっちがいい?」と。
―――耳を疑った。
中?
口?
まさ、か。
そ、いえば、ヒカル⋯⋯ゴム、は?
つけてないの?
目を見開いてヒカルを見れば、体を起こしたヒカルは私を見下ろし笑っている。
「早く選ばないと、戻ってくるよ?」
まるでそれは、他人事のようで。
中は、だめ。
絶対に、だめだから。
「中は、だ、め⋯!」
「じゃあ、口あけて?」
即答するヒカルの腰の動きは止まらない。
くやしい。
なんで、こんな奴に。
ふざけてる。
絶対、許さない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます