第57話

誰かが、図書室に来たんだ。


はっと、息を飲むあたしは、こんなところ誰にも見られたくないと必死に体を動かした。




その想いがヒカルに伝わったのか、ヒカルの指もあっさり抜かれ、横にずれていた下着の位置が元に戻った。




そして、その瞬間、



ガチャガチャ、と、資料室に繋がる扉のドアノブが、動いた。




「あら、おかしいわね⋯」





と、その扉の奥からは、先生のような女性の声が聞こえ。




どうしようどうしよう、と、冷や汗を流した時、突然、私の足がガバっと、大きく開いた。




え⋯!?



なに!?





そう思って足の方を見れば、何故か、ヒカルが私の内ももに唇を寄せていた。



え。


まって。




何してるの?




外に、誰か、いるのに。

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