第55話

「まだ狭いね、まあ、イケるぐらいだし、4.5回?」


「痛いっ、ぬ、いて⋯」


「抜かないよ、なっちゃんが別れないとか言うから」




また、強く指を遠慮なく奥へと入れられ。


私は顔を歪めた。


ルイにこんなこと、された事ない。




ヒカルの言う通り、私は5回ルイと体を重ねた。いつもいつも甘いルイは、こんなこと、私にした事がなくて。




「〜〜っ、いた、い⋯」



痛くて涙を流す私に、ヒカルは鼻で笑って見下ろしてくる。




「2本に増やす? それとも3本?」



なんでこんなことになってるか全く分からない。



やめてやめてと、必死に抵抗する私の中に増える圧迫感。痛みが増した私の中は、悲鳴を上げていて。




「や、めて、ぇ⋯」



私は首をふった。何度も何度もやめてって言ってるのに、ヒカルは面白がって全くやめてくれない。

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