第54話

いやだ、なんで、なんでそうなるの!?



「やめてっ、離して!」




私は必死に体を起こそうとする。


どうしてヒカルが私を抱くの?

意味が分からない。

どうして?



ルイと別れないから?


え?え?え?


なんで?



なんで別れなかったら、ヒカルに抱かれることになるの!?




「いやっ、いや!!」



ヒカルが私の足の間に割れこみ、左手は私の肩。もうひとつの手が、私の下着の割れ目をなぞった。




うそうそ、なんでっ!




「やめ、ひかる! やめてよ!!」


「なっちゃんって、あいつとどれだけやった?」


「なんでそんなっっ、痛い!!」




下着を脱がすこともせず、横に下着をずらしたヒカルは、その中へと遠慮なく何かを入れてきた。



その何かは、私の中を動く。




乾ききったそこに入れられたその指に、私は悲鳴をあげた。

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