第22話

あんなにも遊び人だったのに、と。



「送るよ」と言ってくれたルイは、私の横に並びながら綺麗な顔をしてにこりと笑っていた。



家まで送ってくれる間、ルイはいろいろな質問を私にしてきた。



「友達は何人いるの?」

「1番、仲いい子は?」

「誕生日はいつ?」

「元カレは?」



付き合って3ヶ月もたつのに。

全く何も私の事を知らなかったルイは、本当にたくさん私に質問してきた。



絶対質問の数100個はこえた⋯と思った私は、「ルイくんの好きな食べ物は?」と、質問した。



そうすればルイは目を細め、「聞いているのは俺だよ」と、少しだけ雰囲気を変えた。




怒ってるわけでもなく、冷めた感じでもない。でもルイの質問に邪魔された事に良く思わなかったのは分かった。

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