第10話
別に、彼女になってもいいけど
俺は絶対、好きにならないよ
多分、他人みたいな扱いするよ?
それでもいいの?
そう言われて、私は「うん」と言った。
「じゃあ、約束ね」
「約束?」
「俺が何をしても、絶対、文句を言わないこと」
―――できる?
他の女と、遊んでも、文句を言わないこと。
その約束を律儀に守っている私は、ルイと付き合って2ヶ月が過ぎた。
たくさん、女を抱いているルイ。
そんなルイと私は、キスひとつどころか、手を繋いだことも無かった。
腕を組むなんて、したことがないのに。
一人ぼっちになった下足場で、乾いた笑いを出した私は、よっぽどさっきの女の方が彼女らしいとくだらないことを考えていた。
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