第76話

戸を開けた私の目に飛び込んできたのは、私に背を向けるように座るズボンとパンツを脱いだ男子高生と、その足の間に座って少し体を屈めるお母さんだった。


お母さんは部屋の前に立つ私に目をやりながらも、右手で男子校生のソレをずっとしごいていた。



「ブレザー脱ぎな」


「……」



私は言われた通り、黙って着ていた制服のブレザーを脱いでその場に落とすとすぐに首元のリボンにも手をかけた。



「…はぁ、はぁ、も…ヤバいっす…」


「何言ってんの。これからもっと気持ち良くなるんだよ?」


「…はぁ、はぁ、…」



お母さんがずっと右手でしごき続けているソレの先端は少し濡れていた。


その原因はお母さんが舐めてただけじゃない。


もう射精したくてたまらないんだ。


我慢するゆえに出てくるそれをお母さんは舌で何度も何度も綺麗に舐めとっていて、その度に男子校生は声にならない声を漏らしていた。



私はそれを眺めながら、シャツをスカートから引っ張り出して上からゆっくりとボタンを外し始めた。





私が生まれた時、私のこんな人生を誰が想像できただろう。



ほんとお母さん、



何で死んでくれなかったのかな。



こんな人生、死んだほうがマシだ。

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