第75話
「んっ…もうっ…」
「いいじゃないすか、胸くらい…乳首めちゃくちゃ立ってますよ…」
「…あっ…んっんんっ…胸だけでイッちゃうのよ、私…」
ねぇ、お母さん。
娘も聞いてるってのに、よくもまぁそんなセリフが言えるよね。
恥ずかしくないの?
恥ずかしく…ないか。
もうそんな感情抱くわけないよね。
慣れって本当に怖いね。
「マジすか…じゃあイカせたいっす…」
おうおう。
イカせろ、イカせろ。
そしてついでにお前もイケよ。
んでから今日はもう使いもんにならなくなってそのまま帰ってくれればいい。
でも、経験豊富なお母さんがそんなミスをするわけない。
「ダメだよ、それなら今度ちゃんと最後までやる時にイカせて………
———…エリカ!!」
突然大きな声で名前を呼ばれたことで、私の期待は一瞬にして打ち砕かれてしまった。
私の名前を呼んだ最後の声はもう高くはなくて、いつものように少しイライラしているような声だった。
女優だなぁ、お母さん…
私は静かに目の前の戸をスッと横にスライドして部屋の中を見た。
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