第44話
そうだったんだ…
変なこと頼まれて、ハルタも大変だな。
「そっか…ごめんね?」
「気持ちは変わらねぇか」
「うん」
ハルタは小さく息を吐くと、「了解」と窓ガラス越しに笑った。
ちょうどそのタイミングで電車は私の降りる駅に到着した。
「じゃあ、ハルタ。また明日ね」
私は目の前のドアが開くとそのまま電車を降りて、中にいるハルタを振り返った。
「おう」
ハルタが軽く左手を上げるのと同時にドアは閉まって、電車はまた次の駅へ人々を運んだ。
合コン…
楽しいのかねぇ…
「…あっ!」
今の私はもたもたしてられないんだった。
今日はただでさえ遅くなっちゃったのに…!
私はすぐに改札に向かって歩くとそのまま駅を出た。
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