第19話
「こっち向け」
私の右の首筋に後ろから吸い付いていた川口にそう言われて顔を向ければ、そのまま上から唇を重ねられた。
「んっ、…んんっ」
実はキスをしたのも私はこれが初めてだった。
川口のことは中二くらいの時からの付き合いで私はもう川口のいろんなことを知っているつもりでいたけれど、川口の舌がこんなにも熱くていやらしく動くことなんて私は全く知らなかった。
キスには“超える”ものはないのか、最初からすごく気持ち良かった。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、」
唇を離せばお互いに息は乱れていて、もう私の頭は真っ白だった。
「やばい…蕩けそう…」
思わず出た私のその言葉に、川口はまた激しく私に唇を重ねると度重なる刺激でずり落ちそうになっていた私の体を左腕で抱えるようにグッと引き上げた。
それと同時に、右手が私の立てていた膝を開かせてゆっくりとその先に伸びてきた。
もう川口が何をするのかはその時にはちゃんと分かっていた。
「あっ」
それから遠慮なくパンツの端から指を入れた川口に、私は思わずビクッと体を震わせて声を漏らした。
「めっちゃ濡れてんじゃん」
「分かんない…ヤバい?」
「あぁ…めちゃくちゃヤベェ…」
川口は漏れるような声でそう言うと、私のソコに優しく指を這わせた。
その度にビクッと震える私の体は、きっともうすでに想像すらもできないその先の刺激を求めていたんだと思う。
川口の指がそこで動くたびにピチャピチャと聞こえるその音は間違いなく私の興奮材料になっていた。
「はぁっ、はぁっ、…ねぇっ、もっ…ヤバいっ…」
呼吸が浅くなって何とも言えない気持ち良さが頭の中に広がったその時、川口は「ちょっと待て」と言って私の下着から指を抜いた。
「え、」
「下着汚れるぞ。脱いどけよ」
「あ、そっか…うん、わかった」
もう続行してもらう気満々だった私は、自ら下着に指を引っ掛けてパンツを脱いだ。
改めて座り直した私の足を川口は当たり前のように両手で開かせると、私の足と足の間に自分の両足を後ろから入れて開いた私の両足を固定した。
「足閉じんじゃねぇぞ?」
「これじゃあ閉じたくても閉じられないでしょ。てかこんなのどこで覚えんの?」
「AVでよくやってる」
川口AVなんか観るんだ、と言おうとした私の言葉は、私のまだまだ湿りきったそこに伸びてきた川口の右手ですぐに封じられた。
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