第18話
恥ずかしさはやっぱりあるものの、顔が見えない分私は案外落ち着いていた。
「どう?」
触りたい相手に触ってみて、川口は今どんな心境なの?
「楽しい」
「これの何が楽しいの?」
「女のお前には一生分かんねぇよ」
しばらくすると、私の胸を触っていた川口の手はそのまま私のシャツのボタンを外し始めた。
「ん?」
「え?」
「いや、え?じゃなくて。ボタン外すの?」
「直接触りたくね?」
“触りたくね?”って言われても…触るのは私ではないし、その楽しさが一生分からない女の私がここにきてその気持ちが分かるわけはないでしょ。
「何が違うの?」
「全然ちげえよ」
そう言いながら全てのシャツのボタンを外した川口は、ブラの下から滑り込ませるように両手を入れて私の胸に直接触れた。
まずは下着越しに来るとばかり思っていた私は、その初めて感じる刺激に思わずビクッと体を揺らした。
「ん?なに?気持ち良かった?」
「いや違う、ビックリしただけっ…!」
「そうか、そうか」
顔は見えないけれど、川口のその声は少し笑っているようだった。
なんかめっちゃ恥ずかしいっ…
「じゃあこれは?」
川口はそう言うと、私の両胸の先端をそれぞれの手で摘んでグリグリと転がした。
「っ、ちょっ、」
「気持ち良くね?」
「いや、気持ち良くない!!くすぐったいのマックスって感じ!!」
「それ超えたら気持ち良くなるだろ」
そう言ってさらにグリグリと私のそれを転がす川口に、私はいてもたってもいられなくなって思わず両手で川口の手を止めるように自分の胸を押さえつけた。
「ちょっ、無理!!!」
「何が無理?」
「耐えらんないから!!」
「バカ、耐えるとかじゃねぇよ」
川口はそう言いながらスッと私の手の下から両手を引き抜くと、私の手首を掴んで挟み込むように立てていた自分の両膝に私の手を置いた。
「さっきも言ったろ?超えるんだって」
耳元で囁くようにそう言った川口は、またすぐに私のブラの中に両手を滑り込ませて先端を優しく摘んだ。
「ゆっくりするから」
私の首筋に唇を当ててそう言った川口の息はとても熱くて、私は川口の膝に乗せられた両手にグッと力を入れた。
「すげぇ硬くなってきた」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、…」
正直、川口の言うそれをいつ越えたのかは分からなかった。
気付けば私の息は乱れていて、私の立てていた両膝はその気持ち良さに時折ピクピクと震えていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます