第21話
「うわ、エロー」
トモキくんの前で服を脱ぐことに対して、恥ずかしいと思わなくなったのはいつからだろう。
「…トモキくん、」
「あん?」
「煙草の匂い…つらい…」
「……」
目の前にいるトモキくんのその向こうの天井を見つめながらせめてもの主張を口にした私に、トモキくんは何も言わずに立ち上がるとこの部屋に入ってすぐのところにあるキッチンの換気扇をつけた。
窓…は、暑いから開けたくないか。
この部屋クーラーついてるしな。
「ん」
私の真上に戻ってきてどうだと言わんばかりの顔でこちらを見下ろすトモキくんに、私はその目を見て「ありがとう」と言った。
それがきっかけにでもなったかのように、トモキくんは私のすでに捲れ上がっているスカートの下からパンツを躊躇いなく脱がしてあろうことかそれを私の顔の左横に投げ捨てた。
何でそこなの…
何となく気持ち悪くて、私は思わず右に顔を背けた。
自分の履いていたものなのに気持ち悪いって何なんだろう。
私の両足をしっかり開いた状態で密着するように床に膝をつくトモキくんがそのまま左手を私のへその上へ乗せたかと思うと、次の瞬間私のソコに強い痛みが走った。
「っ、いっ…!」
「いやいや、早えよ」
「っ、違うっ、痛い…っ、」
「はぁ?“気持ちいいです、ありがとうございます”の間違いだろ?」
どれだけ私がその痛みに声を漏らして顔を歪めてもトモキくんは激しく指を出し入れする右手の動きを止めてはくれず、お腹を抑え込む左手が私に腰を引くことすら許してはくれなかった。
「っ、…いっ」
「ほら、もうここは欲しくてたまんねぇって言ってんぞー?」
「っ、…」
耳の奥に紛れ込み始めた水音は、間違いなく私のソコがトモキくんを迎え入れる準備を始めた証拠だった。
手首を縛られたせいで耳が塞げないならせめてつけっぱなしのテレビの音に集中しようと苦しいながらも耳でその音を探してみたけれど、少しずつ上がり始めた自分の息遣いが邪魔をして全くうまくいかなかった。
それからまもなくして、私から両手が引かれたかと思うとトモキくんはすぐに私の両膝を掴んでぐいっと大きく押し開いた。
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