第91話
化粧水、乳液、歯ブラシ……あ、男の人だから一応カミソリも置いておいてあげよう。
ビジネスホテルのアメニティがまさかこんなところで役立つなんて…
そう思った瞬間、
キュッキュッと音がしてシャワーの音が止まり、私は慌てて脱衣所から飛び出して戸を閉めた。
はぁ…セーフ…
「…あ、そうだ、コーヒーだ…!」
私は慌てて部屋に向かうと、ワンルームの部屋の入ってすぐ左にあるキッチンへと足を進めた。
お湯沸かさなきゃ。
私はすぐに電気ケトルに水を注いだ。
すごい…
こんないつもの動作すらも一人の時のそれとは全く違うものみたいだ。
心臓もまだちょっとドキドキしてるし…
私が電気ケトルに水を満タン注いでセットしたのと同時に、スッと脱衣所の戸を開ける音がしてニシヤマくんの足音が聞こえた。
でも、今はまだ恥ずかしくて私はそっちを見れなかった。
外は薄暗かったからまだ見れたけど、こんな明るい場所で顔を見るのはハードルが高い…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます