第34話
それがしばらく続くと下着越しでももう自分がめちゃくちゃに濡れているのが分かって、更なる刺激が欲しくて欲しくてたまらない。
「やっ…はぁっ…スワさんっ、」
「ん?」
「直接っ…触っ…てっ…」
私がすがるような思いでそう言うと、彼はやっと下着の中に指を差し込んだ。
「すげぇ濡れてるよ、分かる?」
彼はそう言いながら、そのぬめりを帯びた液体を指先ですくってすぐさま私の膨れ上がったソコに擦り付けた。
それと同時に、私からは「はっ、」と息が漏れて腰はビクッと大きく揺れた。
「ここも…すげぇ反応してんの分かる?」
「恥ずかしいっ…」
「…可愛いよ」
それから私は当たり前のように絶頂を迎え、彼は下から何度も何度も私の奥を突き上げた。
———…
その日を境に、私は頻繁に夜彼の家へ車で会いに行くようになった。
その度に私達は車の中で何度も体を重ねた。
先輩はいつしか彼女の愚痴を言わなくなった。
とは言っても、それがなくなったからと言って二人がうまくいっているとも思えなかった。
だからきっと彼は頻繁に私を呼ぶんだと思うし。
私達は以前にも増して仲良くなっていて、いつの間にか私からも敬語は抜けてしまった。
でも一つだけ、私には気になることがあった。
「やっぱり部屋はダメなの?」
「うん、ごめんね」
彼は一人暮らしなのに、絶対に私を部屋には入れてくれなかった。
「彼女来てるの?」
「まさか、そうじゃないよ」
その理由は何となく聞くことができなかった。
それと同時に、彼が私を迎え入れる境界線は家の前のここにあるのだと思った。
言わば許容範囲。
彼はこれ以上に彼のテリトリーに足を踏み入れようとする私をきっと許しはしないだろう。
でもそれも私を正式な彼女にしてくれるまでの間だけだろうし、そんな変に真面目なところも私には彼の良いところに思えてならなかった。
本当にバカだったと思う。
私は彼に夢中になりすぎていて、彼の一つ一つの行動を自分にとって都合良く捉えることしか出来なかった。
次第に彼のSNSは見なくなった。
サークルにも顔を出さなくなった。
そんなものを通さなくても彼には会えるし、触れられるし、感じられる。
私はもうその域まで到達できたのだと、私にはよく分からない自負があった。
「そんなに声出したら外に聞こえちゃうよ」
「こんな濡らして、やらしいね」
「めっちゃ腰動いてるよ。そんな気持ちいいんだ?」
彼のそんな言葉責めにも、私の体はいちいちこれでもかというくらいに疼いた。
「ちょっ、待って、…」
余裕なさげにそう言う彼に、
「無理っ、…気持く良すぎて腰が勝手に動いちゃうっ…」
こんな淫らな言葉も平気で口にしてしまうくらい、私はとにかく彼に溺れていた。
彼の上で「イク、イク、」と何度も口にしながら絶頂に迫り上がるようなその快感は、何にも変え難いほどに気持ち良かった。
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