第43話

はて……。つきまとはなびと喧嘩する前に私は晴都に「大っ嫌い」だの「顔も見たくない」だの言ったはずなんだが。なんで何事も無かったかのようにしてるんだろ。相当メンタルが強いのか、マゾヒストなのか。



…………後で謝ろう。うん。



あったかいお湯に浸かりながら、そう決める。



そろそろ上がろうかと、湯船から出る。




「ぴあのー、着替えとタオル置いとくからー。」




……おん? そういや普通に風呂入ってるけど、私今素っ裸で扉1枚隔てて晴都と対峙してるのか。晴都以外家に人いたっけ? あれ、なんか色々と状況があれ? てか、私今上がってどうするつもりだった? もうちょっと上がるのが早かったら危なかったな?




「……はーい」




はー……恥ずかし。今度から気をつけよ。いや、今度があっちゃいけないな。友達の家に来てるわけじゃないんだから。

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